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介護とボディメカニクス

ボディメカニクスという言葉をご存知ですか? 介護をしている人ならば、この言葉を聞く機会は多いと思いますが、その意味をきちんと知っているという人は意外と少ないです。

日本語で説明すると、力学の原理を利用することです。力学の原理と言うともっとも例にあがりやすいのは、てこの原理ですね。これももちろん、介助をする際に応用することができます。

こういった知識と技術をしっかりと持って活用すると、腰への負担が小さくなり、腰痛予防の対策になります。

ではてこ以外にはどのようなボディメカニクスがあるのでしょうか。すぐに実践できる簡単なものをここでいくつかご紹介します。

足を開いて膝を曲げ、しっかりと腰を落とす姿勢を取るようにしてください。自分の身体を支える際、自分を支える面積が広いほど安定します。また、重心は低めにした方がしっかりと安定させることが出来ます。

次に、相手との距離をできるだけ近づけることです。引っ越しの荷物などでもそうなのですが、身体に近づけて持つ方が楽に持ち上げた状態を維持することができます。もちろん相手の移動を助けるために相手の身体を持ち上げる時も同じです。できるだけ接近してから介助を行うようにしましょう。

また、当然のことですが、身体をねじった状態で重いものを持つのは大変腰痛に悪いです。不自然な姿勢で腰に負担をかけるのですから当たり前ですね。ですので、移動方向をしっかりと考えて足の位置を定めるようにしてください。

次に、最初に説明でもお話した、てこの原理です。寝ている人を起こす場合などに応用することができます。たとえば寝ている人を起こすのであれば、支点が臀部であることを意識し、シーソーをイメージしながら抱き起すと負担を軽くすることが出来ます。

また、移動や上半身を起こす介助を行う際には、できるだけ相手の身体を小さくまとめるようにすると負担を減らすことができます。手足を広げたままでは必要な力があちこちに分散して、その分重く感じてしまうのです。

これを手足を軽く縮めてもらうだけでも、力をかける必要のある箇所が減り、負担を小さくした状態で介助を行うことが出来るようになります。